一日のためなら
一生など棒に振ってもかまわない
北 杜夫(作家)2015.12.22
躓き(つまづき)は人生の初期にした方がいいですよね。
雨宮処凛(かりん)
(朝日新聞 2015.9.24)
あなたが、人のことを大切に考えるならば、
思いやりを示す最も簡単で確かな方法は、
言葉を使うことです。
マザー・テレサ 2015.4.28
「わからないもの」を受け容(い)れ、自分の中に未聞の言明や心性をむりやりねじ込んでゆく。
内田 樹(たつる)
わからないけれどこれは大事というものを摑(つか)むこと。「わかる」の意味はそこにある。
「なんだかまるでわからないけれど、凄そうなもの」と「言っていることは整合的なんだけれど、うさんくさいもの」を直感的に識別できるようになれば、それだけで大学で学んだ意味はあるとも、思想家の内田さんは言っている。「東京ファイティングキッズ」から。
折々のことば 鷲田清一 (朝日新聞 2015.4.20)
さよならだけが人生ならば
また来る春は何だろう
寺山修司
さよならだけの人生だから、
また会える日が楽しみだ。
保科龍朗
朝日新聞 2015.03.28
我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか
ゴーギャン(福永 武彦 訳)2014.6.30
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
谷川俊太郎(「生きる」より)2013.10.19
真の文明は
山を荒らさず
川を荒らさず
村を破らず
人を殺さざるべし
田中正造 (日記より)
ゐのこづちくつつき一つづつ緑
岡田 日郎(おかだ にちお)
Pity is akin to love.
可哀想だた惚れたって事よ。
與次郎(夏目漱石『三四郎』)
私は今まで、働くというのは、給料をもらう仕事をすることだと思っていたけど、人間は、人や社会とのつながりの中で生かされていると感じられる時も、働いているという充足感が持てるものだと、母の介護を通じて感じています。これからも自分の生き方、働き方を、無理せずにぼちぼちと、
楽しくゆっくりとやっていきたいと思っています。
浮穴美智子さん(『金香百合のジェンダーワークショップ』)
田舎が嫌で飛び出したやつって東京行ってもダメだよね。
逆にさ、田舎が好きな人って、東京行ったら行ったで
案外うまくやれんのよ、きっと。
天野春子(NHK『あまちゃん』)
妄想はなんでも描けるけど、
現実はぱっとしないじゃないかと思ってたけど、
現実もいいじゃないか、と。
宮藤官九郎(インタビュー)
子どもたちに、この世は生きるに値するのだということを伝えることが根幹になければならないと思ってきました。それは今も変わっていません。
宮崎 駿(2013.9.6 引退会見から)
これは現実だから、逆回転はできないよ。
足立ユイ(NHK『あまちゃん』2013.9.7)
ふるさとの人呼ぶ声す天の川 気仙沼 畠山 惠
これ以上省略できぬ夏の服 宮城・山元 綱川敏子
遠雷の地球の角を削る音 宮城・柴田 遊佐 徹
(以上、河北俳壇)
かゆい所に脚の届かぬ仔猫かな
長崎市 牧野弘志
眠いのは春が過ぎても同じなり
筑紫野市 二宮正博
許しけり 燕の如く戻る子を
尾道市 吉田睦月 (以上、朝日俳壇)
世界の半分は
他の半分がどう生活しているのか
知らない。
ラブレー
すべての人間には三つの性格がある–––
外に見せる性格、
自分の持っている性格、
自分が持っていると考えている性格である。
アルフォンス・カー
受いれる
いまの自分
だめな自分
愚かな自分
恥ずかしい自分を受いれる
そしてかわいがってやる
すると
勇気が湧くよ
小さな自分なりの
勇気がね
加島祥造(『受いれる』から)
求めない――
すると
改めて
人間は求めるものだ
と知る
求めない――
すると
「いま、ここ」のなかにいる。
心は先走らず
己のままでいる
加島祥造(『求めない』から)
希望とは、我々を成功に導く信仰です。
マリー・キュリー(化学者・物理学者)
山あれば 山を観る
雨の日は 雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろしく
ゆふべもよろしく
ふとめざめたら
なみだがこぼれていた
種田山頭火(俳人)
山の頂が明るむ。月がわずかに覗き出る。丸い大きな月。
静かに古代紫の空に浮び上る。
花はいま月を見上げる。
月も花を見る。
(東山魁夷「花明り」から)
求めよ、さらば与えられん。
みなさん、求めていいんですよ。
金香百合(「こころの杜」講座から)
生きているということは、移り変わって行くことである。
東山魁夷(『美しい日本』「春来る丘」から)
「お兄ちゃん、大きくなったら
なんになる?」と波はきいた。
「はぁ? そんなの、わかるわけないよ。
おとながきくみたいなこと、きくなよ」
岩瀬成子(『そのぬくもりはきえない』から)
いつも、「今、ここ」に集中する。その前のことも後のことも考えてない。「今、ここ」にエネルギーのすべても集中するのが「生き方上手」です。
金香百合(『金香百合のジェンダーワークショップ』から)
どうみても不細工な子猫ひろい来て
ひじきと名付け可愛がるひと
切手清夫(朝日歌壇「番外地」から)
吾亦紅 野の暗闇を 灯しをり
(われもこう ののくらやみを てらしをり)
山本和子(朝日新聞から)
(フリージャーナリスト山本美香さんの母)
すべてのよい事柄は、
遠回りの道を通って、
目的へと近づいていく。
ニーチェ(『ツァラストラはかく語りき』から)
僕もうあんな大きな暗《やみ》の中だってこわくない。
きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。
どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。
宮沢賢治(『銀河鉄道の夜』から)
受いれる
すると 優しい気持ちに 還る
悲しみを受いれるとき
苦しみを受いれるとき
「受いれる」ことの
本当の価値を知る
加島祥造(『受いれる』から)
真砂(まさご)なす数なき星のその中に
我にむかひて光る星あり
正岡子規(『竹の里歌』から)
人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、その心が時間を感じとらないようなときは、その時間はないもおなじだ。
ミヒャエル・エンデ(『モモ』から)
一日が十日、十日が百日、一年が十年、十年が一生。
化学だしで食べる人と、かりに味はそこそこでも
しっかり自然のだしからつくったものを食べた人の
生涯を比べてみて下さい。
辰巳芳子(『手しおにかけた私の料理』から)
大丈夫だよ お母さん
お母さんって本当にいいことだらけなんです。
宇津先光代(いろは出版『大丈夫だよお母さん』から)
口のきけない動物や草木に、じっと心をかたむけてみるといい。
話せなくても、気持ちは通じるものよ。
どんな時でも励ましてくれている。
そして自然から、エネルギーを授かるの。
だから、私はいつも自然を感じながら生きていたいわ。
フジコ・ヘミング(『魂のことば』から)
何よりも大切なのは、勇気です。
希望です。
チャップリン『ライムライト』
ひとりの子どもが育つには
村中の人間が必要
アフリカの諺(ジェーン・コウエン・フレッチャーの著作から)
多くの仕事をしようと思ったら、
今すぐ一つの仕事を片づけることだ。
ロスチャイルド(18世紀、フランクフルトの実業家)
小さな笑いが道をひらく
何か大きな運命が迫ってきそうなんだけど、出口はない。ここでとにかく生きていかなければならない。こういう状況をぼくは「ギリシャ悲劇的宙づり状態」と言っているのですが、そういう状況を小さな笑いが壊してしまうことが実際にあります。「いや、なんとか行けるよ、命まではとられないさ」というふうに、「笑い」は希望を持つ方向に人の気持ちを変える働きをします。
井上ひさし(『日本語教室』から)
人は毎日、何か
新しいことを学ぶ。
ソロン(紀元前7〜6世紀・古代ギリシャの政治家)
冬が来たのだから、
春は近い。
シェリー(19世紀イギリスの詩人)
オリーブの木は折れ、
葦(あし)は柔らかく曲がる。
イソップ物語『葦とオリーブ』(紀元前6世紀)